日本政府、外国人・入管管理を強化する新たな包括政策を発表

日本政府は、外国人の入国・在留管理を強化するための新たな包括的政策パッケージを発表した。今回の政策は、帰化条件の厳格化、査証(ビザ)の取得・更新基準の引き上げ、不法滞在や法令違反への対応強化などを柱としている。
一方で、管理強化だけでなく、外国人労働者およびその家族が日本社会に円滑に適応できるよう、支援策も重視されている。特に、日本語教育の拡充や教育機会へのアクセス向上が重要な施策として位置づけられている。
閣僚会議において、木原稔官房長官は、「国民の不安を解消し、日本人と外国人の双方にとって安全で安定した社会を実現すること」を目的として、本政策が策定されたと説明した。
在留資格・帰化条件の厳格化
政策案によると、外国人が新たに査証を取得、または更新する際、日本語能力や日本社会の基礎知識に関する講習の受講を求めることが検討されている。
また、入管審査はより厳格化され、法令違反、税金未納、医療費の未払いがある場合には、査証の更新が制限される可能性がある。永住資格を有する外国人についても、これらの義務違反が認められた場合、永住資格の取り消しが検討される。具体的な運用指針は2027年からの適用が見込まれている。
さらに、帰化条件についても見直しが進められており、最低在留年数を現行の5年から、10年以上へ延長する案が浮上している。選挙権を伴う帰化については、永住資格以上に厳格な管理が必要だとの意見も出ている。
査証手数料の見直しと強制退去の強化
2026年度からは、在留外国人の増加を背景に、入管管理体制の強化を目的として、査証関連手数料の引き上げが検討されている。具体的な金額は未定だが、他の先進国と比較すると依然として低水準に抑えられる見通しだ。
また、退去命令に従わない外国人への対応として、国費による護送付き強制送還の件数を増やす方針も示された。主に、査証の期限超過や在留中の法令違反が対象となる。
日本語教育と社会統合支援の拡充
言語の壁が外国人にとって大きな課題であることを踏まえ、政府は入国前・入国後の日本語教育プログラムの拡充を進めるとともに、外国人家庭の子どもへの教育支援を強化する。
特に地方部では、日本語学習の機会が限られている現状があり、教育アクセスの改善が地域社会への定着を促す重要な要素とされている。
2027年に技能実習制度に代わって導入予定の新制度では、外国人労働者に対し、就労前に基礎的な日本語能力試験の受験を義務付ける方針が示されている。
外国人による不動産取得の管理
入管政策と並行して、外国人による不動産取得に関する管理強化についても議論が進められている。土地所有に関する新たな政策枠組みが、今後示される見通しだ。
当面は、安全保障上重要とされる地域を中心に、住宅や土地の所有状況、資源利用に関する実態把握が進められる。離島や自衛隊基地周辺での土地取得に対する懸念を踏まえ、より厳格な管理措置が検討されている。
管理と成長の両立を目指して
今回の政策パッケージは、社会の安全・秩序を確保しつつ、経済成長に必要な外国人労働力を受け入れるという、政府のバランス重視の姿勢を示している。厳格な管理と共生支援を組み合わせることで、持続可能で安定した社会の実現が期待されている。


